図書館戦争が「本の雑誌」が選ぶ2006年度上期エンターテーメント作品 第一位ということで本屋に並んでいたのが去年のこと。
図書館員が武装化して戦うという荒唐無稽の設定に興味を惹かれたものの、買うほどでもないかと思ったら、いつのまにやら続巻が。なら、読んでみるかと、図書館で借りてきました。
一言で言ってしまうと、いわゆるライトノベルのジャンルの本です。
オヂさんが読むにはちょっと、こっ恥ずかしい...
けど結構テンポが良くて、なかなか面白かったのは確か。
主人公は、「メディア良化法」をタテに悪書狩りをするメディア良化委員会から本を守るべく戦っている関東図書隊に入隊した、女の子。
彼女は高校時代、買おうとした本をメディア良化委員会に没収されかけたところを救ってくれた図書隊員にあこがれ、図書隊に入隊します。
純粋な本を守りたいという気持ちと体力はあるけど、どこか抜けている彼女が一人前の図書隊員として成長していく姿を描きながら、憧れの王子様(原文ママ)に逢うことができるのか?というライトノベル特有のラブコメ風の味付けがされています。
軽いのは軽いのですが、凶悪な少年犯罪が起こるたびに巻き起こる悪書狩り(映画等も含みます)など、結構深いところもあります。だからライトノベルなのにハードカバーなのかな?
著者は有川 浩さん。
男性なのに、よくこんなこっ恥ずかしい小説を書けるなぁ(悪い意味ではありません)と思ったら、女性でした...。 そう思うと、今度は逆に小銃とかヘリとかの描写は結構マニアックだなあぁと
現在、図書館戦争、図書館内乱、図書館危機と三冊出ていますが、あと一冊出る予定だそうです。たぶん読んじゃうんだろうなぁ。
著 者 有川 浩
ジャンル SF小説
出版社 メディアワークス
四六版 345ページ・362ページ・343ぺージ
価 格 各 1,680円
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