近々始まる裁判員制度。
だからじゃないけど、裁判所ってどんなトコだろう?とちょっと興味が湧いたりしませんか?普通に生活していると縁のないところだけど、いつ何時裁判に巻き込まれるかわかりません。
あのネコ裁判のようにね。
「ネコ裁判」はは実話かどうかで一時期もめたりしましたが、私は実話だと思っています。(「【続】ネコ裁判」はフィクションだと思いますが...)
そう考えると、どんなに普通に生活していても、"とんでもない人"に訴えられたりすることはあるワケで、実際の裁判の様子を知っておくのはいいこことかもしれません。
と、ご託を並べましたが、この本を手に取ったのはやっぱり面白いから。
実はこの前編の「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」を読んでるんですよね。
「ネコ裁判」でもそうですが、裁判というの検察(原告)と被告の主張のぶつかりあい。
お互いの主張を切り崩そうと、いろいろ作戦を練るわけです。
そのガチンコ勝負が裁判傍聴の醍醐味であるのかなぁと素人考えにも想像がつきますが、いやいやそれだけじゃありません。
刑事事件の場合は通常の民事と違い、直接の被害者じゃなくて検察官が被告を訴えるワケですが、検察官だってお役人。いやいや裁判官だってそう...
なのでお役所仕事で、やる気のないやっつけ仕事の人もいれば、その立場を見事に演じ立ち回り、聴かせる"台詞"で観客(傍聴人)を魅了する人もいるわけです。
そういう人が登場する裁判にあったた時は、傍聴して良かったとなるワケです。
他にも泣き落としで減刑を勝ち取ろうとする被告人、原告・被告ともに翻弄する証人。
裁判所はいろんな人たちの人間模様が渦巻く、ドラマなのだと改めて実感しました。
ps.ちょっと傍聴に行きたくなってしまいました(笑)
著 者 北尾 トロ
ジャンル ノンフィクション
出版社 文藝春秋
四六版 236ページ
価 格 1,100円
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