ボーンコレクターシリーズの第二作です。
捜査中の事故で全身不随の体になってしまったライムと、彼の手足となって現場での鑑識を行うアメリアが主人公の小説ですが、今回も始めからぐいぐいと引き込まれてしまいました。
やっぱり面白い小説というのは、いかにその作中に入っていけるかが一つのポイントだと思いますが、この「コフィン・ダンサー」はその点は十分に合格です。
今回の話は、マフィアの犯罪を目撃した証人3人のうち、一人が飛行機もろとも爆殺されるところから始まります。
残りの二人を付け狙う殺し屋、証人二人を保護しつつも科学捜査を駆使した鑑識によって犯人に迫るライムとアメリア。 鑑識といっても事件発生後しばらく経ってから行うだけでなく、事件直後、いやプロファイリングによって先回りし、銃撃戦の真っ只中に飛び込んでいくようなテンポの良さと推理はまさに天下一品ですね。
息詰まる攻防に最後のどんでん返し、十分にリンカーン・ライムの世界を堪能することができました。読ませる文章にストーリー、ジェフリー・ディヴァーって凄いと感じました。
著 者 ジェフィリー・ディーヴァー
訳 者 池田 真紀子
ジャンル 小説
出版社 文藝春秋
四六版 454ページ
価 格 1,950円
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