かなり昔のこと、裏磐梯に遊びに行った帰り、福島県の須賀川市辺りで昼食を食べたことがあります。その時何の気なしに頼んだカツ丼、それがソースカツ丼との始めてでの出会いでした。いやーびっくりしました。これは何?って感じですよね。
それまでカツ丼といえば、出汁で煮て卵とじしかないと思っていましたから... しかし、恐る恐る食べた初ソースカツ丼は甘辛いタレ(ソース)が美味しく、ぺろりと平らげてしまいました。
そうなんです。一言にカツ丼といっても、それが卵とじが当たり前の地方とソースカツ丼が当たり前の地方もあるのです。
この本はそんな「食の方言」を取り上げた本です。
もともとは日経のHP、に今も連載されているシリーズ食べ物新日本奇行からの書籍化です。
なにせネットですからアンケートは簡単。ということで、読者からアンケートを募り、県毎にカツ丼と言えば卵とじかソースかなんて集計しちゃったりしています。
でもそれに当てはまらないカツ丼も出てきちゃって大変。会津若松ではソースで煮たカツを卵でとじたり、沖縄のカツ丼は、ご飯の上に大量の野菜炒めが載ってその上に卵とじのカツが載っているとか...
ホント!?
ほかにも、天ぷらにかけるのは醤油?ソース? アレを「揚げ玉」と呼ぶか「天かす」と呼ぶかなど熱くてくだらない議論がたくさん。
食べ物のことですから、誰でも興味を持って読めると思いますよ。
そういや昔読んだ「メロンパンの真実」という本でも書いてあったけど、「メロンパン」を「サンライズ」ということもありますよね。
その他にも、思いっきりローカルの食べ物も紹介されてます。その手で有名なのは名古屋ですけど、新潟のイタリアンって食べ物知ってます?
ソース焼きそばにパスタソースがかかっているらしいです。
きょえ~
そんな話をしていたら、栃木県の一部では焼きそばにはじゃがいもが入っているという情報が入ってきました。なんで??
本は買わなくても、HPにいろいろ載ってますから、是非話のネタに見に行ってみてください。面白いですよ。
著 者 野瀬泰申
ジャンル ノンフィクション
出版社 日本経済新聞社
四六版 286ページ
価 格 各1,680円
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