シーナさんのあの独特の言い回しも、慣れてしまえば安心感もあるし(最近、ちょっとオトナの文章になった気もしますが)、旅先もまた安心感を与えるのでしょうね。
すさまじい辺境の地でもなければ、流行の最先端を走る場所でもない、どこか懐かしい感じのする田舎の町ですから...
まさに「しみじみと味わい深く」てのがぴったりです。
この本の中には日本だけでなくてベトナムも含まれているのですが、あまりベトナムという気がしません。いや、文章や写真を見るとちゃんとベトナムを感じるのですが、他の日本の漁村と漢字が変わらないというか...
きっとそれは、シーナさんと朴訥というか素朴な感じの人たちとの交流が、どこでも暖かく同じように感じるからでしょうね。
こういう本を読んでると旅心ついちゃうんですよね。
あー、どっか行きたい。
ところでこの本には、前から気になっていたところが出てきました。
それは竜飛岬の国道339号線。
ここは知る人ぞ知る場所なのです(←もったいぶるなって)
ここはなんと車の通れない階段国道なのです。
ちょっと行ってみたい...
でも青森まで行かなくても、もっと近場にも点線国道はあるから、まずはそこからかな?
著 者 椎名誠
ジャンル エッセイ
出版社 講談社
四六版 360ページ
価 格 1,890円
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