パイロット、スチュワーデス。
いつの時代でも子どもの憧れの職業です。
やがて大人になり実際に飛行機に乗る機会が出てくると、たくさんの人たちが行きかう空港には、パイロット、スチュワーデス以外のたくさんの人たちが働く場所であることもわかってきます。
けれど、いったいどんな人たちがいるの?なにをしてるの?
この本はそんな疑問に答えてくれます。
この本では、機長(パイロット)、パーサー(スチュワーデス)、カウンター、貨物の搭載、機内クリーニング、整備、運行管理者、航空管制官、税関といった人たちへインタビューを行っています。
仕事の内容は様々なですが、それぞれ仕事への誇りをもち、責任からくる緊張感の中で働いている。パイロットだけでない、いわば裏方といわれる人たちの仕事ぶりがよくわかります。
燃料をいかに効率よく、けれど無駄にならないように搭載するのか苦心をする運行管理者、過密ダイヤの中でいかに飛行機を誘導するか神経を尖らせる、管制官。
荷物の積み方一つにもコツかあったり、1機あたり20分しかない時間の中でいかに機内クリーニングを行うか工夫したり...
読んでいて感じたのは、なんの仕事でもそうですが自分の仕事に誇りを持ち責任を持つこと、それは重要。だけど決してそれだけではなくて互いの仕事に敬意を払い、いかに連携していくかそれが大事なんだなぁとつくづく感じました。
まっ、それが一番大変なんですけどね。
著者 辰尾 良二
ジャンル ノンフィクション
出版社 草思社
四六版 359ページ
価 格 2,100円
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