ご存知、村上春樹と、エッセイストにして「アンアン」「クロワッサン」「オリーブ」などで圧倒的な支持を受けた伝説のスタイリスト 吉本由美、アートデザインの鬼才 都築響一 の三名で結成された「東京するめクラブ」。
その東京するめクラブの面々が、国内外のちょっとズレた変なところにでかけて、いろいろ勝手に書いた旅のエッセイです。
生活感覚がズレたところ、時代がズレたところなどなど、選りすぐりの六ヶ所(名古屋・熱海・ホノルル・江ノ島・サハリン・清里)が登場します。
名古屋では怪食に舌鼓を打ち、金ぴかショップや結婚式を取材、熱海では秘宝館や怪しげな個人美術館を訪れる。ハワイでは中国人経営のアメリカナイズされた回転寿司に行ったり、アチコチのバーでマイタイの飲み比べ。
そしてあのメルヘンで売っていた清里は今、といった「ちょっと関心はあるけど、わざわざ自分で行くのはねぇ」ってトコをおさえています
でも侮るなかれ。
ズレていると思った場所でも、意外とツボにハマるところもあるようです。肝心なのは、我を忘れドップリハマること。決して我に返ってはいけません。その場の雰囲気にはまるのです(笑)
個人的には、前から行ってみたいと思っていたサハリンが、ますます行ってみたくなりました。
著 者 村上春樹・吉本由美・都築響一
ジャンル エッセイ
出版社 文芸春秋
四六版 382ページ
価 格 2,100円
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