読書発電所ではamazonのアフィリエイトをやってますし、私自身amazonを良く使います。本を探すのも簡単だし、本屋でたくさん本を買うと重いですから...
しかもウチは配送センターが近くということで、在庫があると、あっという間にやってくるので重宝してます。
空き箱は、amazonさんに使えますし(笑)
そんな便利なamazonですが、会社自体の情報は結構少ないですね。
そうは感じてましたが、売り上げすら開示していない秘密主義の会社だったとは。
この本はそんな秘密主義のamazonの配送センターに入り込んで、内部からレポートしたドキュメンタリーです。amazonはその物流を日通に任せています。通販いや小売業を始めとする会社にとって物流等は、会社のノウハウのかたまり。だからこそ、著者は物流現場に入り込んでレポートしたのです。
けれど正直期待はずれでした。
物流現場で働いたドキュメントは面白いけど、「で、だから?」って感じなんですよね。
単純にアルバイトとして働いただけでノウハウの真髄を掴んだわけでは無いし、だからといって別の角度から取材した事柄とあわせて、何かがわかった訳ではない。
もちろんこういった潜入レポートは興味深いんだけど、いかんせんテーマが絞りきれていないのがいけない気がします。なんで、下世話な暴露話と一緒の感じが...
テーマが「秘密主義のIT企業の内実に迫る」のか「単純労働者をこき使うIT企業」なのか、もっと絞ったら面白かったのでは?「二兎を追うものは...」の典型のような気がします。
著 者 横田増生
ジャンル ルポルタージュ
出版社 情報センター出版局
四六版 295ページ
価 格 1,680円
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