ある日、町の広報紙の片隅に載っていたとなり町との戦争のお知らせ。
となり町との戦争?
主人公はなにが起こるかと身構えつつも開戦の日を迎えるが、いつもと変わらない一日。
やがて、となり町との戦争は日常の中に埋没していく。
いつもと変わらない毎日、町の広報紙のほんの片隅に、転出、転入、出生、死亡に加え戦死者数の記載が加わった以外は...
やがて主人公は町より敵地偵察任務を命じられ、敵地 となり町へと偵察の為引っ越すが、戦争の気配はまったく感じられない。音も光もそして死体さえも。
でも戦争は確実にそこにある、たとえ現実感がないとしても。
奇想天外な小説です。
最近はインターネットやTVなどのメディアがあるおかげで、様々なニュースを目にし、耳にすることができます。けれどそのうちのどれだけのことが実感を持って感じることができるでしょうか?遠い国の戦争や災害についてだけではありません。国内の、いや同じ市内の事件であったとしても、TVを通すことによって何か現実感が奪われてしまう気がします。メディアの報じるニュースそれも大切ですが、もっとリアルな身の回りの現実に目を向け感じるべきなんでしょうね。
「いづれにせよ桁はずれの白昼夢だ」と五木寛之さんがコメントを寄せてますが、まさに白昼夢。このリアル感の無い小説を読んで、そして身の回りのニュースを考えて、ふとそんなふうに感じました。
著者 三崎亜記
ジャンル 小説
出版社 集英社
四六版 ページ
価 格 円
こんばんは。
この本、読んでみたいなあと思ってました。
実際自分のまわりはリアルであり、非リアルであり。
現実ってよくつかめなくなってきてるような気がします。
危ないなぁと思いつつ(^^;)
投稿情報: Bake | 2005/03/22 18:45
読もうと思って購入してみました!
まだ他にも読みたい本が山盛りなので、まだ少し先になりそうですが・・・。
読んだら最後まで記事、読みに来ますねー♪
投稿情報: chishi | 2005/03/22 23:42
Bakeさん、こんにちは
この本、たんたんと綴られていてソコがまた現実感が乖離するんですよね。
まあ、ちょっと盛り上がりには欠ける感じはしますが...
chishiさん、こんにちは
そうなんですよ!
私も読みたい本はいっぱいあるんですよ。
本屋に行ったらもう大変...
でもお金が続かないので、大抵は図書館を頼りにしてますが、それでも衝動買いをしてしまうことが...(笑)
投稿情報: yomikaki | 2005/03/23 07:26