Ray を見てきました。
ご存知、レイ・チャールズの生涯を映画にした伝記映画です。
残念ながら、昨年6月10日に72歳で他界してしまいましたが、彼の遺した最後のアルバム、”Genius Loves Company”は、つい先日のグラミー賞8部門制覇という偉業を成し遂げたのは記憶に新しいところです。
そんな彼の一生を映画化したこの映画、映画というよりは音楽を楽しむつもりで見に行ってきたのですが...
以下、ネタバレ注意
確かに音楽は素晴らしく、映画の中で曲が流れ始めると、思わず手や足が動き出しリズムをとってしまいます。
でも素晴らしいのは音楽だけじゃありませんでした。
黒人であるということ、盲目であるということ。そして弟の死に感じる罪悪感。
差別と偏見、そして彼を喰い物にする人々の中でもがき苦しむレイ。
時には黒人差別と戦い、愛人を作り、そしてドラックに溺れる。そんな彼の生き様を描いた映画です。
と、こう書くと、非常に映画のストーリーとしては、非常に陳腐。
けれどそう感じさせないのは、レイ役のジェイミー・フォックスの演技の素晴らしさのおかげでしょう。
単純に演技が上手いというだけでなく、観客をぐいっと映画の中へ、レイの人生へと引き込み、見てる自分がレイであるかのように感じさせます。
思わず手足が動く素晴らしい音楽と、ジェイミー・フォックスの光る演技。
この映画いいですよ。
もうすぐ発表となるアカデミー賞も、グラミー賞同様、レイ・チャールズ一色になるかも。
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