14歳の頃、何をしていたか覚えてますか?
まるっきり子供ではないけど、大人でもない。
親の庇護のもとで暮らしてはいるけど、時々ちょっとした冒険をしてる。
親には絶対内緒の、仲間うちだけの秘密をもっている。
制限がある自由の中で、だかこそその制限の中で目一杯、時にはちょっとはみ出して、毎日を楽しんでた気がします。
難病をもったナオト、大人顔負け体格のダイ、秀才のジュン、そして僕。4人組が繰りなす8つの話です。いろいろと悩み傷つき、でも仲間が支え励ましてくれる。そんな中学生を瑞々しく描いたお話です。
確かに援助交際や携帯を駆使した出会い系サイト、そんなことは昔の自分が14歳だった時にはありませんでした。でも時代は違えど14歳だった頃、考えてたこと、やってたこと、相通じるところがあります。読んでいてふと、あの頃感じてたことを思いだしました。
実はこの本、第127回 直木賞受賞作だったんですね。昨年本屋に平積みになっていたのは覚えていますが、あまり意識せずに読みましたが、面白くそして考えさせられた本でした。
4TEEN
著者 石田衣良
ジャンル 小説
出版社 新潮社
四六判 251ページ
価格 1,470円
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