どんな動物でも一生にうつ心臓の鼓動はだいたい同じって話、聞いたことがありますか?
この本はあらゆる生物、それこそミジンコからゾウまで、サイズの違いによる研究をテーマにした本です。
ネズミの生涯は数年であるけど、ゾウは百年にまでおよびます。けれど時間の流れは大きさによって異なり、同じ1秒でも意味が違う。つまり哺乳類の場合ではどんなものでも、一生に打つ心臓の鼓動は約20億回、一生にする呼吸は約5億回だそうです。ゾウでも、ネズミでも、人間でも。
その他にも大きい生物は本当に大食いか?とか単純な構造の生物に大きいものがないのはなぜか?等サイズにかかわる興味深い話が載っています。
ほかにも昆虫や植物の体の作り方、珊瑚のような動かない動物やウニ・ヒトデといったちょっとだけ動く棘皮動物についても解説してあり、非常に面白かったです。
本川達雄 著
ジャンル ノンフィクション
出版 中央公論新社
230ページ 新書判
価格 660円+税
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