パリス・レヴュウ新人賞他の文学賞を受賞し、またアマゾン・コムの読者採点でも満点続出の本、らしい。(パリス・レヴュウ賞って、どんな賞だか知りませんが...)
確かに、この本、いいです。
短篇小説って、勢い日常生活の1シーンを切り取っただけってものになり易いと思いますが、この本はそんなことありません。特に日本の短篇小説は、映画のように表面的(シーン)な描写におちいって軽いものになりがちだと思いますが、この本では登場人物の内面もうまく切り取って描写してます。
それも、くどすぎることも無く足りないこともなく、ちょうど良い塩梅で文章が書かれており、読んでいて心地良いですね。
この本のコピーに「短篇小説でしか書けないこと」とありますが、本当にそのとおりです。
久々にまた読み返したいな、と思う短篇小説でした。私は「華麗なる奇術師」が好きですね。
巡礼者たち
エリザベス・ギルバート 著/岩本 正恵 訳
ジャンル 小説
出版 新潮社
四六版変形 302ページ
価格 2,000円
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