迎賓館にお呼ばれしてきました。
といっても当然、舞踏会や晩餐会ではなく、一般参観なのですが...
昨年も応募したのですが抽選に外れてしまい、二度目の今年にようやく当選して、雨が降りそうな天気の中、工作船を見た足で四谷に向かったのでした。
入り口では葉書と身分証明書によるチェック、さらに建物の中では金属探知機(空港にあるヤツ)によるチェックと結構厳しい警備です。京都の桂離宮や修学院離宮は何回も行ってますが、あちらでは葉書を見せるだけだったことを考えると、「さすが現役で使っている建物!」といったトコでしょうか?
正面の様子。
確かに四谷駅を降りて、正面から並木を通してここを見ると風格はあるよなぁ。
建物は片山東熊(かたやま・とうくま)により1909年に東宮御所として造営されたものを、1969年から5年の歳月をかけて改修し、国の迎賓施設として設置されたものだそうです。
片山はお雇い外国人の一人であるイギリスの建築家ジョサイア・コンドルに学び、日本人初の建築家として数々の建物を設計した人です。同時期の建築家だと辰野金吾(東京駅設計)の方がちょっと有名かな?
設計はベルサイユ宮殿を模したネオ・バロック様式の建物で、数々ある部屋の内装も細かい様式や色調の違いがあっても、”フランス"のXXX様式で一緒です。ところどころ、兜のレリーフがあったり七宝があったりします。天井は高くでっかいシャンデリアがあり、まさにキンキラキンです。
...趣味じゃないです。たぶん二度と来ません。
確かに桂離宮同様に宮内庁だか外務省だか知りませんが、お金をかけているだけ綺麗に保たれてます。それはそれでいいんですけど、どうもベルサイユ宮殿同様にこういう華美な装飾はどうも趣味にありません。同時期に建てられた日本の建物だったら、昔の国会図書館である国際子ども図書館の方が何倍もいいです。
そこは最近、安藤忠雄が改築したんですが、昔の漆喰細工を綺麗に復刻し、昔の外壁を生かした増築をしたりして、同時期に建てられた建物が同じくらい綺麗になってます。多分、金色のゴージャスな感じが気に食わないんでしょう。
唯一感心したのは、朝日の間の天井に描かれた船の舳先とライオンの顔が部屋の何処にいても、こっちを向いているように見えるという騙し絵でした。
裏庭の噴水。口から水を吐いているコイツはなんだろう?
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