山の朝は早い。
山の天気は、午前中は安定していて午後から崩れることがほとんど。
なので早朝日の出る頃出発し、昼前には目的地に到着するのが基本です。
けど、あまりに早くないか!まだ0時半だそ!彼らは本当に寝たのか?10時まで酒をのんでたけど、 その時起きて話してたのは我々だけだったはず。おまけにとなりのテントの奴はいびきが凄い。一晩中、凄まじい鼾をかいている。 おかげで寝不足だ。
幸いにして、今日は昨日よりいい天気のようだ。
今日は山を二つ越えて、稜線から一気に1,800mを一気に下る。行程的には10時間近い。気合いを入れて出発。
途中昨日の登ってきた大雪渓がよく見える。こうしてみると昨日はこの雪渓を一気に1,800mを登り、
そして今日は別ルートで一気に下る訳だが非常に損した気分だ。まあしょうがない。
稜線でのお花畑をしばらく鑑賞しながら杓子岳へ。天気はいいのだがガスが出始めてきた。杓子岳に1時間ほどで到着。 ガスで白馬岳方向が良く見えない。鑓ヶ岳に期待をつないですぐ出発。
杓子岳からみた鑓ヶ岳
さらに1時間で鑓ヶ岳に到着。ここもガスの中。山頂がガスで取り囲まれている訳でなく、 山麓を登ってきたガスで見通しがきかない状況。杓子岳は見えるのだが、 その向こうの白馬岳は見えそうで見えない時間的余裕があれば1時間でも2時間でも昼寝をしながらでも粘るのだが...。しょうがない、 今日は20分ほどで諦める。
鑓ヶ岳から杓子岳
さあここから1,800mの下りだ。とりあえずは2時間半ほどで白馬鑓温泉小屋。
そこで昼食の予定にして下りを開始。途中雪渓に囲まれたお花畑を通過。ほんとうに何処もかしこも花だらけ。稜線から2時間近く下り、
鎖場を通過。どうってことないけど、雪渓の下の岩場だけあって水で濡れていて滑る。だんだん温泉の硫黄のにおいがしてくる。
白馬鑓温泉小屋が雪渓の脇に見え始めた。
白馬鑓温泉小屋
温泉小屋の脇の雪渓には大きなクレパス。
この隙間に入ったら雪渓の下を流されて助からないだろう。慎重に通過する。
クレパス
ようやく白馬鑓温泉小屋に到着。ここで暖かいコーヒーとパン、缶詰を温めて食べる。ここは自噴の温泉らしい。 お湯がじゃんじゃか下に流れ出ている。しかしココ露天風呂もあるのだが、露天風呂はキャンプ場から丸見え。おっちゃん、 昼間だから仁王立ちはやめましょう。けれど雲海に登る朝日を見ながらの露天風呂は最高やろうね。
まだまだ先は長いので、気合を入れなおして出発。小屋の下の雪渓をグングン下る。 やはり雪渓は登りより下りの方が滑りやすい。かかとを踏み込むキックステップでただひたすら下る。
雪渓をある程度下ったら、今度は猿倉の方へやや下りながらひたすらトラバース。右足がずっと谷側でなんども足首を軽く捻る。うーん、 ほんとうにイヤになってくる。途中雪渓の上に落石の多いところもあり、注意しながらただひたすらトラバース。 ようやく森林地帯に差し掛かると、こんどはそこは湿地が多く蚊や羽虫が一杯。休憩をとっても虫が気になりおちおち休んでいられない。 だんだん足に疲労が溜まり膝が笑いそうになる直前で、ようやく昨日通った見覚えのある林道に到着(ついた?)!
今回二日間の登山でしたが、心配していた天気にも恵まれ、花にもめぐられ非常にすばらしい登山でした。
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